人間は、その年代に係わらず何かをしていないとノイローゼに陥る。
青年期には多様な関心と興味が日々を満たし、中年期では生活費を稼ぐことに年月を消費する。そして老年期には、もう既に義務は無いが負債だけは残る。
負債とは「生き続ける義務のような」ものだ。
生き続ける義務を果たすためには、最低でも月々数万円以上が必要となる。
まさに「負債」のようだ。
生まれようとして生まれたのでもなく、
気が付いたら自分が居た、という次第なのだから、
そして負債を負わされているのだと気付く。
究極的には、生きている事にも何らの価値は無いのだし、
いっそ死んでしまおうかという人々も少しはいる。
一方では、死にたくない、死にたくない、と必死で願う人々もいる。
私の場合は、別にいつかは死ぬのだから、早かろうが遅かろうが構わないと、ずっと以前から確信している。
全くの理想的な暮らし方をすれば人間の寿命は120歳までは生きられるそうだ。
長く生きたい人は健康に留意してそれなりの長寿を味わって下さい。
老いて来ると、仕事はほとんどが自炊と洗濯と掃除になります。
もちろん、読書やテレビ、音楽のおかげで退屈からは逃れられますが、逃れるのではなく、何もなくても楽しい心もちを会得するべきなのです。
見ることも聞くことも嗅ぐことも味わうこともないが、
こころは静かで安穏であるという状態を死ぬまでに体得すべきなのです。
永遠の幸福感、、ニルバーナ、涅槃の境地です。
この境地を身に付ける訓練としての瞑想が主たる生業となります。