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2013年10月9日水曜日

老いらくの日々・孤高と清貧

 やらねばならぬことが、

ひちと、ふたつと減って来て、

今ではもう、

息をすることが主たる仕事となり、

排便と睡眠と少食と

外気に触れることと

太陽光に浴することと

たまに、畑に自生する葉や大根などを採ること。

洗濯や布団干しなど、

決められていない気まぐれの仕事にここちよさを感じたり、

たいした食事をしてもいないのに

顔のひげや頭髪や爪は伸びてくる。


さあて、今日も何をするでもなく

しかし、生きているこの肉体に痛みを与えたくもないので、

それなりの動きを強いること、

すなわち、わずかな行動、足を運び、手を動かし、、、

と、少しは動く衝動に従って、

まるでイモ虫のような日々となった。 

さう云えば、イモ虫は何も考えていないから、
なぜ今ここに自分が在るのかさえも考えないから、
彼は幸福でもないし、不幸でもない。
ただ、在るのみだから、、、。

私は貧しさを仕方なく生きる、、、のではなく、
さりとて、投げやりに暮らすのでもありません。
仏教的に言えば 「足るを知る」 というものです。
長い人生をコツコツと耐えて働き続けて来た訳ですから、
もういいじゃぁーないか、という諦めと、何とかなるさというつかみどころもない希望によって生きるのです。


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